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平幹二朗さんを偲ぶ

また、昭和を彩った俳優が亡くなった。平幹 二朗さんである。まさに急逝という感じであ
る。先日、蜷川幸雄さんの告別式で「僕らは
近いうちに再会する」と意味深な弔辞を読ま
れていた。まさか本当にそうなるとは驚きで
ある。

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平さんの演技を初めて見たのは、NHK大河
ドラマ「国盗り物語」であった。戦国時代、
美濃国をまさに「盗った」大名、斎藤道三を
描いたドラマである。(後半は、織田信長が
主人公になる)若き日の道三が、豪商の後家
さん(池内淳子さん)と夫婦になり、その金
を生かして美濃に進出。守護の土岐氏に取り
入って、次第に勢力を伸ばし、ついには守護
の土岐頼芸(金田龍之助さん)を追放して自
分が国主となる、という話である。豪商の油
屋で、曲芸まがいの辻売りを見せたり、土岐
頼芸の前で自慢の槍で虎の絵の目だけを突い
て見せたり、いやはや実に多芸なのである。

そして、それらが嫌味なく爽やかに演じられ
ていたのを覚えている。斎藤道三というと、
戦国時代の下克上の象徴のように言われてお
り、「蝮」などと呼ばれていた人物だが、そ
ういう評価とはまた別の人物像を描いていた
ように思う。もう一度、あの長身の立ち姿を
見たかったものである。

合掌。

格好だけでは駄目でしょ!? [苦言]

渋谷区が同性カップルの婚姻証明書を発行し、
それに世田谷区が同性カップルの「宣誓書」
を受理する、というスタイルで追随してから
約1年が経過した。この間、こうした動きは
他の自治体にも波及し、宝塚市などが同様の
制度を始めた。また、世田谷区では職員互助
会が同性カップルにも結婚祝い金を出すこと
にしたようである。

ところが・・・ここからが問題である。これ
をきっかけにして、さまざまな制度をスター
トさせる、と公約していたはずのこの人。

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しかし、1年経って、それほど進んでいない
のが実情である。同性カップルの区営住宅入
居もまだ出来ていないようだし、結婚休暇を
付与するという制度も出来てはいない。宣誓
書を出した人が増えているにも関わらず、そ
れを支援する制度はあまり進んでいるとは言
えないのである。先ほどの祝い金は、職員互
助会がやっているのであって、一般に広まっ
ている制度ではない。住宅入居や入院などの
際に、同居人として権利を認めるという方向
性は出ているが、実現しているわけではない。

どうもこのお方、パフォーマンスは得意だけ
ど、実行するのは苦手のようである。口が先
行するが手は出て行かないというタイプ。つ
まりはスタンドプレーヤーなのだ。けっきょ
く見栄えの良い、耳障りの良い政策には飛び
つくが、その政策が深化していかないのだ。
上っ滑りでは、当事者たちが気の毒である。
期待値の割に何も変わらない、ということに
なると、それは失望だけを生むことになるだ
ろう。誠に罪作りなおっさんである。

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