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「ローマクラブ」資源枯渇の嘘 [怒!]

30年くらい前だっただろうか?「ローマク
ラブの提言」とかいう本が、えらく注目され
たことがあった。曰く「今のままで大量消費
していたら、資源が枯渇し、人類は滅亡の危
機にさらされる」というものだった。

例えば、石油なら30年で資源が無くなる、
石炭なら何年、鉄鉱石なら何年、ウラン鉱石
なら何年・・・と具体的な数値を挙げて、こ
のまま資源を節約しないで生産活動をすると、
人類は危機に瀕する、と警告したのである。

無題.png

では、その通りになったのか?否、である。
石油はまだまだ出ているし、シェールオイル
などという新資源も登場している。他の鉱石
類についても枯渇したということは無い。
むしろ、ウラニウムを使いすぎて、そのごみ
の処理に困っているくらいだ。これはどうい
うことなのか?おそらくは、当時の技術によ
る資源量の予測が大幅に狂っていたというこ
とだろう。それでも、いつかは枯渇する資源
が出る。日本の佐渡金山が金鉱石を掘りつく
したように。だから、資源は大切に使うべき
だし「都市鉱山」のように資源がリサイクル
できるものは回収して使わなくてはならない。

一方で、ごみという点ではむしろ危機的状況
にある。例えば、東京都ではごみ減量に努め
ているが、最終処分場である埋立地の容量は
あと50年で一杯になる。その後の最終処分
場は目処が立たない。
もっと大変なのが「核のごみ」である。今、
日本では躍起になって原子力発電所の再稼動
に取り組んでいるが、その使用済み核燃料の
処分方法が確立していない。福島第一原発の
デブリを含め、最終処分場を早急に作る必要
があるが、まったく未定のままである。この
状態で、原子力を使うというのは地球のごみ
を増やすだけではないか?

資源の心配よりも、そこから生まれる廃棄物
の処理の方が実は重要なのである。

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