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不人気の理由(前任者の呪い) [放言]

アメリカ大統領選挙はいよいよ大詰めに近づ
いている。共和党は消去法?でドナルド・ト
ランプが候補者になった。一方、圧勝するか
に思われたヒラリー・クリントンは、民主党
の氏名争いでバーニー・サンダース爺さんに
何度も追い詰められ、ようやく候補に選ばれ
そうである。結局「不人気者対決」になりそ
うな気配である。

Donald-Trump_003.jpg

無題2.png

それにしても、ヒラリーが何故、そこまで不
人気なのだろう。そこには夫、ビル・クリン
トンの影が見え隠れする。夫ビルがホワイト
ハウス内でモニカ・ルインスキーとの「不適
切な関係」を持ったというスキャンダルを、
ヒラリーは鉄の仮面を被ってスルーしてきた。
しかし、その強烈な個性と豊富な政治資金を
持つ従来型の政治家であることが、アメリカ
国民にあまり好かれていない原因のような気
がする。これも、ビルの呪いであろうか。

Keiko-Fujimori-5.jpg

一方、ペルーの大統領選挙でも、異変が起き
ている。圧勝すると思われていたケイコ・フ
ジモリ候補は、決選投票では前首相に追い込
まれ、僅差ではあるが敗北の可能性が出てき
ている(6月7日現在)これも、相手側陣営
の「強権政治への回帰」というネガティブ・
キャンペーンによるところが多い。彼女の父、
アルベルト・フジモリは、治安回復に功績が
あったが、強権的な手法で自分の政敵なども
秘かに殺害していたという疑惑を持たれてい
る。いや、それどころか、その罪で服役中で
もある。彼女がいかに政策を訴え、治安回復
を公約したとしても、その手法はきっと父の
ような強権的なものであろう、と思われてし
まう。そこにもアルベルトの呪いが感じられ
る。


こうして、初の女性大統領を目指す二人が、
奇しくも前任者である夫や父の呪縛に苦しめ
られている。不思議な縁を感じてしまう。

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