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地獄の黙示録「ワルキューレの騎行」 [映画]

 どの映画にも忘れられない場面があるが、「地獄
の黙示録」ではこの場面である。主人公(マーチン・
シーン)は元グリーンベレーの大佐(マーロン・ブラ
ンド)の暗殺に向かう途中、上陸する地点を確保す
るために、空軍騎兵隊に協力を依頼する。


 その騎兵隊の隊長は実にユニークな男で、主人
公よりも同行した上等兵のサーファーを見て、歓喜
の声を上げる。「ランス?サーファーのランスか?」
そして、サーフィンに適した波の立つ海岸を上陸地
点に選び、そこへ馬ならぬヘリコプターで奇襲をか
けるのであった。


 その奇襲の時、遠方から大音響で流す音楽が、
表題の「ワルキューレの騎行」である。闘いの女神
たちが、「トヨオー」と叫びながら突撃してくるという
この歌を、ヘリから流しつつ、地上を攻撃していく。

ヘリ.jpg


 そして、半ば制圧したところで上陸し、ランス上等
兵にサーフィンをするように指示する。殺戮のあっ
た海岸とサーフィンをする水兵。不思議な光景であ
る。そのサーファーに向かって砲撃がされると、ゲリ
ラの潜む森にナパームを撃ち込ませる。


 彼は、「俺はナパームの匂いが好きだ!」と叫ぶ。
 戦争の狂気を体現しているようなこの隊長。まさに
地獄の入り口にふさわしいシーンであったと思う。

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