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大学の学食の思い出 [食]

大学時代。それがしにとってはかなり昔話に
なってしまった。昭和の後半に大学生となっ
たわけだが、自宅から通っていた割にはまあ、
絵に描いたような金欠学生であった。
そのため、キャンパスライフを満喫、なんて
ことは出来ない。とにかく腹が減るから、何
でも良いので安いものを食べよう、という世
界である。そういう金欠学生に有難いのが学
生食堂、略して学食である。でも、これがま
たいろいろであった。

それがしが通っていた大学は、キャンパスが
2箇所にあり、片方は丘の上に10以上の建
物が点在しているのどかな田舎。片方は神田
の古書店街の近くのビルであった。田舎の方
は、学食が5つもあったのだが、中には酷い
のもあった。豚汁定食があったので頼んでみ
たら、豚汁の中身は玉ねぎばかり。当時何と
200円であったがあまりにも胸焼けした。

有名な菓子メーカー系列の食堂もあったが、
たいていのものはいま一つで、食べていたの
は130円のカレーと190円のカツカレー。
カツカレーという名前は豪華だが、カツはま
るでハムカツのように薄かった(苦笑)でも、
月末になるとカレーが3~4日連続するほど
利用した。

imagesHDNS18UP.jpg

そのうちに麻雀なるものを覚えて、少し懐が
豊かになったら、テラスレストラン風の学食
が出来た。結構高い。スパゲティーが400
円。一番高いCランチ550円。これを食べ
ていたら、ちょっと太った(笑)金欠学生が
何故、高い学食にシフトできたか?それは妙
に真面目な友人が居たことによる。その友人
は、教授の冗談までノートに書くくらい、几
帳面な男であった。ただし、そのノート、悪
筆過ぎてまず読めない。ところが、それがし
の特技は悪筆の解読なのである。

彼からノートを借り(対価はCランチ券数枚)
それを解読して、必要なところだけ清書した
ノートを作成するのである。これを友人たち
にコピーさせてやるのだが、対価は当然に高
い食堂の食券。つまり、テスト前になると、
この商売だけで1ヶ月くらいは美食にありつ
けた。胸焼けするようなまずい飯、薄いカツ
カレー、そしてCランチ。これらが遠い思い
出となってきている。今の学生はきっと、も
っと良いものを親の金で食べているのだろう
なぁ(苦笑)

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