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相撲少年の逆襲 [雑記]

 中学三年の時、修学旅行で京都・奈良ツアー
に行った。それがし、非常にテンションが下がっ
た。何故なら、中学二年の3学期まで、大阪に
住んでいたため、京都も奈良も目新しさが何も
無かったからである。


 旅館の大広間で不貞腐れて寝ていたら、到着
直後だというのに、わが学校の生徒たちは枕投
げ開始!(まだ昼だぞ!?)そして、しばらくした
ら相撲を取ろうということになった。不貞腐れて
寝ていたそれがしも引っ張り出され、しかも相手
は番長殿!「勝てるわけ無いじゃん!」と言いた
い所だが、喧嘩ならともかく、相撲なら多少の自
信がある。何しろ本場所中は毎日取組みを見て、
技を研究しているくらい相撲好きだったので、小
兵が大男を倒す方法も知っているのである。


 練習の時はわざと投げられた。そして本番。結
びの一番である!(大袈裟!)見合って、見合っ
て、という所から、既に狙いは一点のみ。右上手
を横みつで取って、すぐに回り込み出し投げを打
つことだけ。そしてその通りに勝負が決まった。

 番長どの、余程悔しかったのだろうが、ここは度
量を見せるところ、とぐっとこらえて「やられたぁ!」
と大笑い。けっこう良いヤツである。


 それから25年。40歳になった年に同窓会があっ
た。番長どのは大工の棟梁になって、ますます男
っぷりが上がっていた。その帰り道、酔っ払った彼
が言った。「おい○○(それがしのこと)、相撲取ろう
ぜ!」・・・といっても都庁の前で相撲はちょっと・・・
と断ったが、まだ覚えていたのか、と二人で大笑い
した夜だった。

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