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日本のいちばん長い日 [映画]

 映画である。モノクロである。そしてそのことが、
より一層暗い戦争の時代を思わせる。終戦の日、
8月15日の玉音放送をめぐる話である。その前日
の正午から、玉音放送が流れる15日正午までの
時間をあたかもドラマ「24」のようにリアルタイム
に近い状態で描いた作品である。


 既に戦争を終結させることを決めた政府。しかし、
軍部の一部では、徹底抗戦を叫ぶ将校たちが蠢
いている。皇居を守るべき近衛師団の中にも徹底
抗戦派があり、彼らは何と、近衛師団長を殺害して
偽の命令書を作り、皇居を占拠する。


 また横浜から来た一隊は、首都に乱入して鈴木
貫太郎首相(笠智衆さん)の私邸を襲撃し、首相の
殺害を狙う。そんな中、阿南陸軍大臣(三船敏郎
さん)は東部軍に反乱の鎮圧を命じた後、割腹して
果てる。そして、徹底抗戦派は次第に抑えられ、放
送局も奪還されて、玉音放送は無事に放送される
ことになった。


 戦争終結までの流れを、着実に、しかも時間経過
を踏まえて描いている。抑えた画調や科白が、より
迫力を醸し出しているように思えた。秀作である。


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