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緑が無くなる理由 [放言]

 今の日本は、都会に人口が集中し、地方の町や村は
過疎化・高齢化の一途をたどるという構図になっており
ます。都市、特に東京では、人口集中が激しく、かつ地
価も高いため土地の細分化・密集化が進んでいます。

 大きな家が1軒無くなると、小さな建売住宅数軒が建
つか、集合住宅に建て替わります。そうやって、次第に
細かい家ばかりの町が生まれて行きます。庭も無いよ
うな家ばかりになっていくわけですから、当然に緑も無
くなり、無機質な町並みが出来るわけです。

 その上、今の法制度では都市で農業を行うのも大変
なのです。都市の中では、大きな耕作面積を持つこと
は難しく、地産地消の野菜や花づくりが中心になります。
 そうなると、さしたる収益は得られません。ところが、
税制が問題で、「宅地並み課税」により地価を基本とし
た課税をされたのでは、農地を保持できなくなっている
のです。これを防ぐには「生産緑地」という都市計画上
の指定を受けるしかありません。生産緑地になると固
定資産税などが安くなり、相続税も営農している限り
納税猶予されます。でも、生産緑地は勝手に売買でき
ない上、土地の貸借も難しいという難点があります。

 しかも、農業生産をしない部分は認められず、農機
具置き場や家屋敷は指定できないことになっています。

 こうして、都市の農家は相続が発生する度に土地を
削られ、どんどんと細分化し、最後には転職せざるを
得なくなってしまうのです。都市に人口が集中すること、
都市の地価が高いこと、そして農業を阻害する税制度。
 これらが都会から潤いを失わせているのです。狭い
国土なのに、都市に集中して住むという変なことを続
けていると、環境が悪くなって、最後には人の住めない
場所になるかも知れませんぞ!

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