国民の代表＝議員？

　現在、民主党の党首選挙と自民党の総裁選挙が
並行して行われています。こういうニュースを見る
たびに、「議員とは何だろう？」という思いがいたし
ます。

　選挙で選ばれた国会議員は国民の代表、地方
議員はその地方の住民の代表であるといわれま
す。国会議員の場合は立法府の一員であり、また、
その内の多数派を占めた会派の人々によって内
閣が組織され、彼らは行政府として機能します。
　法を作り、執行する人たちなのですから、さぞ高
潔な精神を持っているのか…といえば、今までに
数々の疑獄事件、汚職事件などを見る限り、そう
でも無さそうですね。

　以前、衆議院議長まで務めた河野洋平さんは、
議員には２種類ある、と言っておられました。片方
は、常に天下国家のことを考える者。もう片方は
自分の選挙区に橋を掛け、道を作ることに血道を
上げる者。確かに、後者の議員が多く居るように
思います。自分の選挙のことしか考えないのでは、
天下国家はお留守になってしまいますね。ぜひ、
前者の議員が増えて欲しいものです。



　でも…周りを見てもこういう議員さん、まず居ま
せんね。選挙という制度を否定するものではあり
ませんが、戦前の貴族院のように、誰かが指名
する議会もあって良いのではないでしょうか？
　貴族だから、ということではなく、学識経験があ
るから、外国との交渉に長けているから、人格が
優れているから、等々の理由で選ばれた賢人た
ちが、政治の軌道修正をする。そういう組織があ
っても良さそうな気がしますが…暴論かしら？（笑）