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周辺国を刺激する海上自衛隊艦船の命名ルール [苦言]

新しく建造されたヘリコプター搭載型護衛艦
の名前が「かが」に決まったそうだ。漢字に
すれば恐らく「加賀」だろう。同様なヘリ空
母型護衛艦は「ひゅうが」「いせ」「いずも」
がある。これらの命名ルールは、実は旧日本
海軍と同じなのである。

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航空母艦は別として正式戦艦=昔の国名、巡
洋戦艦・巡洋艦=山や川の名前、駆逐艦=気 象用語、ということになっていた。そして加
賀は正式戦艦として建造中にワシントン軍縮
条約にかかり、航空母艦に改造されたもの。
伊勢と日向は正式戦艦から航空戦艦に改造さ
れたもの。つまり、第二次世界大戦で旧日本
海軍の航空戦力を担った艦の名前と同じなの
である。

同様に、イージス艦の名前については「こん
ごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょう
かい」「あたご」「あしがら」で、いずれも
旧海軍の巡洋戦艦と巡洋艦の名前である。
護衛艦はあさぎり、むらさめといった気象用
語。これも駆逐艦と同様である。

それにしても、いまだに旭日旗を使い、旧海
軍と同じ名称を艦船に付けるというセンスは
どうなのか。ただでさえ、軍備拡大に敏感に
なっているアジア諸国からみると、まるで連
合艦隊が復活してきたかのように思えるので
はないか。先の戦争を反省しているのなら、
少しは命名ルールについても配慮すべきであ
ろう。今回の「かが」については、中国では
通常型航空母艦なのではないか、という懸念
まで持たれている。確かに垂直離着陸機なら
搭載できそうだ。もしかすると中国が保有す
る遼寧などよりも、性能は上かも知れない。

そうした懸念を持たれると、ますます近隣と
の摩擦が増える。刺激するようなことはやめ
てほしいものである。

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