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周辺国を刺激する海上自衛隊艦船の命名ルール [苦言]

新しく建造されたヘリコプター搭載型護衛艦
の名前が「かが」に決まったそうだ。漢字に
すれば恐らく「加賀」だろう。同様なヘリ空
母型護衛艦は「ひゅうが」「いせ」「いずも」
がある。これらの命名ルールは、実は旧日本
海軍と同じなのである。

2015-08-31-k010.jpg

航空母艦は別として正式戦艦=昔の国名、巡
洋戦艦・巡洋艦=山や川の名前、駆逐艦=気 象用語、ということになっていた。そして加
賀は正式戦艦として建造中にワシントン軍縮
条約にかかり、航空母艦に改造されたもの。
伊勢と日向は正式戦艦から航空戦艦に改造さ
れたもの。つまり、第二次世界大戦で旧日本
海軍の航空戦力を担った艦の名前と同じなの
である。

同様に、イージス艦の名前については「こん
ごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょう
かい」「あたご」「あしがら」で、いずれも
旧海軍の巡洋戦艦と巡洋艦の名前である。
護衛艦はあさぎり、むらさめといった気象用
語。これも駆逐艦と同様である。

それにしても、いまだに旭日旗を使い、旧海
軍と同じ名称を艦船に付けるというセンスは
どうなのか。ただでさえ、軍備拡大に敏感に
なっているアジア諸国からみると、まるで連
合艦隊が復活してきたかのように思えるので
はないか。先の戦争を反省しているのなら、
少しは命名ルールについても配慮すべきであ
ろう。今回の「かが」については、中国では
通常型航空母艦なのではないか、という懸念
まで持たれている。確かに垂直離着陸機なら
搭載できそうだ。もしかすると中国が保有す
る遼寧などよりも、性能は上かも知れない。

そうした懸念を持たれると、ますます近隣と
の摩擦が増える。刺激するようなことはやめ
てほしいものである。

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空母「遼寧」は脅威か? [放言]

中国が空母「遼寧」を西太平洋に派遣し、訓
練を開始した。自衛隊などが監視をしている
ようだが、その後、遼寧は台湾沖を通って南
シナ海に向かったようである。

mig.jpg

この遼寧について、「脅威だ!」とか「中国
の覇権主義が高まっている」などと論評する
向きがある。でも、果たしてそうなのか?
遼寧とは、旧ソ連が保有していた軽空母「ワ
リヤーク」級の船体を中国が譲り受け、改装
したものである。冷戦当時、ソ連がこのクラ
スの空母を2隻建造したが、米軍はほとんど
無視していた。この程度の軽空母では、大型
の爆撃機などは搭載することも発進すること
もできない。せいぜい艦隊警護のための戦闘
機を積む程度の船なのである。しかも建造か
ら数十年経った船体である。

積んでいる戦闘機「殲15」にしても、中国
はロシアの技術供与を受けて作っているよう
だが、いまだにエンジンを国産化できていな
いようである。量産するはずが、遼寧に積む
分がやっとだ、という説もある。この程度の
空母で騒ぎ立てる必要は無さそうだ。

あくまでこの艦隊は「張子の虎」に過ぎない
のである。

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