迷惑な新聞記事（怒）

数日前だったかな。東京新聞の１面トップに
こんな記事が載った。「世田谷区役所庁舎、
保存か解体か？」・・・曰く、世田谷区役所
の庁舎は、国立西洋美術館を設計したという
ル・コルビュジエの弟子だった「前川國男」
が設計した建物であるが、老朽化から建て替
えが検討されている。しかし、歴史的建造物
として保存を叫ぶ声が出ている、というので
ある。



呆れて物が言えない。歴史的建造物？？？
そりゃあ、５０数年前、建った時は斬新だっ
たでしょうが、今となっては耐震性が不足し、
打ち出しのコンクリートもヒビだらけ。障害
者や高齢者への配慮も無く、トイレは階段の
踊り場にある、という具合。それだけではな
く、東日本大震災の際には、第１庁舎だけで
４０数枚のガラスが割れて惨めな姿になって
いたのである。震度５弱でその体たらく。
保存しろ！といっているのは、新聞の表紙に
出ている建築家の爺さんくらいである。狭い
し、使い勝手は悪いし、暗いし、どこに何の
課があるのか分からないし。
全然「区民ファースト」ではない建物である。

西洋美術館のような、斬新な工夫は数える程
・・・いや、数えても出てこないくらいしか
ない。こんな建物のままで放置した、歴代区
長の責任を問うべきではないか？保存なんて、
する価値があるようには思えない。
そんなことを助長する新聞社って、本当に読
者のためを思って記事を書いているのかね？
大いに疑問である。

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