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水害対策 [苦言]

西日本の豪雨災害は、多くの人命と家を
奪い去って行った。これまで国や自治体
が行ってきた治水は効果を発揮できなか
った。ダムで治水をする、という発想で
は、このような豪雨災害には対応できな
い。川の流れを整え、強靭な堤防を作り、
降った雨を一時的に蓄える調節池やグリ
ーンインフラを整備することが大切なの
である。

400年も前にこれを実行した人物が居
る。徳川家康である。江戸という場所は、
水害の多い町であったが、自らの居城を
構えるにあたり、家康は大土木工事に着
手した。荒川の流れを付け替え、排水の
ために多くの運河を掘り、隅田川には強
靭な堤防を作って、その上に桜を植えた。
こうしたことで、低湿地だった江戸は、
巨大都市に生まれ変わった。しかも、そ
の後、大規模な水害は発生していない。
彼の街づくりは実に正しかったのである。

それを台無しにしているのが今の政府で
ある。運河を埋め、小河川を暗渠にし、
緑地をコンクリートで固めた場所に変え
てしまった。これでは降った雨が行く場
所が無い。最近のゲリラ豪雨で、都市型
水害が多発するのも、江戸の町が持って
いた保水力を近代化という名の元に台無
しにしたからなのである。慌てて今頃、
巨大な調節池や雨水溝を作り始めている
が、西日本のような雨には対応しきれな
いだろう。それに、荒川の堤防が決壊し
たら、東京の下町はほぼ全域水没してし
まう。首都機能は完全に麻痺するだろう。
昔の人の智恵に習うことをしないのが不
思議でならない。

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