鰻重事始 [食]
しばらく、うなぎを食べていない。土用丑の
日を引き合いに出すまでも無く、鰻重という
と夏の暑い盛りに、精力をつけるために食べ
るもの、というイメージが強いが、実は冬が
一番美味いのだそうだ。そろそろ鰻屋ののれ
んを潜りたいものである。
元々、鰻という魚は丸のままぶつ切りにして
食べられていた。串焼きにして、たまり味噌
などの濃い味をつけて、肉体労働をする人々
の強壮食として食べられていたもので、一般
の人にとってはあまり品の良い食では無かっ
たようである。それが、開いて櫛に刺し、関
東では脂抜きのために蒸し、関西ではそのま
ま焼くようになってから、一気に美味いもの
として持て囃されるようになった。それでも、
最初は酒のつまみか焼き魚の一種、くらいの
位置づけであった。それが、あるきっかけで
大ブレークする。
それは、芝居小屋の主人で鰻好きであった男
が、出前の冷めた鰻を食べるのに飽き飽きし
て、鰻屋に「温かい飯の上に蒲焼を載せて持
ってきて呉れ!」と注文したことに始まる。
そう、ここで鰻と飯とたれが合体した「鰻重」
が完成した。
それだけではない。鰻屋が発祥のものはまだ
ある。一説によれば、衛生状態について悪口
を言われて客足が落ちた鰻屋が、平賀源内に
相談したところ「それなら塗り箸ではなく、
竹の割り箸にしてみたらどうか?」と提案さ
れた。これが、外食産業における割り箸事始
らしい。先に出した「土用丑の日」のコピー
も平賀源内の発案だという説があるので、鰻
にはさまざまな「事始」が付いて回るようだ。
平賀源内が何度も出てくるところを見ると、
このお人もきっと鰻重ファンだったのでしょ
うな!(大笑)
日を引き合いに出すまでも無く、鰻重という
と夏の暑い盛りに、精力をつけるために食べ
るもの、というイメージが強いが、実は冬が
一番美味いのだそうだ。そろそろ鰻屋ののれ
んを潜りたいものである。
元々、鰻という魚は丸のままぶつ切りにして
食べられていた。串焼きにして、たまり味噌
などの濃い味をつけて、肉体労働をする人々
の強壮食として食べられていたもので、一般
の人にとってはあまり品の良い食では無かっ
たようである。それが、開いて櫛に刺し、関
東では脂抜きのために蒸し、関西ではそのま
ま焼くようになってから、一気に美味いもの
として持て囃されるようになった。それでも、
最初は酒のつまみか焼き魚の一種、くらいの
位置づけであった。それが、あるきっかけで
大ブレークする。
それは、芝居小屋の主人で鰻好きであった男
が、出前の冷めた鰻を食べるのに飽き飽きし
て、鰻屋に「温かい飯の上に蒲焼を載せて持
ってきて呉れ!」と注文したことに始まる。
そう、ここで鰻と飯とたれが合体した「鰻重」
が完成した。
それだけではない。鰻屋が発祥のものはまだ
ある。一説によれば、衛生状態について悪口
を言われて客足が落ちた鰻屋が、平賀源内に
相談したところ「それなら塗り箸ではなく、
竹の割り箸にしてみたらどうか?」と提案さ
れた。これが、外食産業における割り箸事始
らしい。先に出した「土用丑の日」のコピー
も平賀源内の発案だという説があるので、鰻
にはさまざまな「事始」が付いて回るようだ。
平賀源内が何度も出てくるところを見ると、
このお人もきっと鰻重ファンだったのでしょ
うな!(大笑)
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