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鰻重事始 [食]

しばらく、うなぎを食べていない。土用丑の
日を引き合いに出すまでも無く、鰻重という
と夏の暑い盛りに、精力をつけるために食べ
るもの、というイメージが強いが、実は冬が
一番美味いのだそうだ。そろそろ鰻屋ののれ
んを潜りたいものである。

元々、鰻という魚は丸のままぶつ切りにして
食べられていた。串焼きにして、たまり味噌
などの濃い味をつけて、肉体労働をする人々
の強壮食として食べられていたもので、一般
の人にとってはあまり品の良い食では無かっ
たようである。それが、開いて櫛に刺し、関
東では脂抜きのために蒸し、関西ではそのま
ま焼くようになってから、一気に美味いもの
として持て囃されるようになった。それでも、
最初は酒のつまみか焼き魚の一種、くらいの
位置づけであった。それが、あるきっかけで
大ブレークする。

鰻丼.jpg

それは、芝居小屋の主人で鰻好きであった男
が、出前の冷めた鰻を食べるのに飽き飽きし
て、鰻屋に「温かい飯の上に蒲焼を載せて持
ってきて呉れ!」と注文したことに始まる。
そう、ここで鰻と飯とたれが合体した「鰻重」
が完成した。

250px-A_Portrait_of_Kyūkei_Hiraga_cropped.jpg

それだけではない。鰻屋が発祥のものはまだ
ある。一説によれば、衛生状態について悪口
を言われて客足が落ちた鰻屋が、平賀源内に
相談したところ「それなら塗り箸ではなく、
竹の割り箸にしてみたらどうか?」と提案さ
れた。これが、外食産業における割り箸事始
らしい。先に出した「土用丑の日」のコピー
も平賀源内の発案だという説があるので、鰻
にはさまざまな「事始」が付いて回るようだ。
平賀源内が何度も出てくるところを見ると、
このお人もきっと鰻重ファンだったのでしょ
うな!(大笑)

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