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「ワーテルロー」 [映画]

 「ワーテルロー」は、その名の通りフランスの皇帝
ナポレオン1世とウェリントン将軍が戦った大会戦を
描いた映画である。何故かイタリアとソ連の合作で、
オリジナル版は何と240分=4時間。家で見ていて
もさすがに腰が痛くなった。


 戦争と平和(1956年)とほぼ同じようなスペクタク
ルで、ソ連軍の全面的協力により、CGでは作り出せ
ない壮大な戦場が出現した。
 音楽はニーノ・ロータ。「戦争と平和」や「ゴッドファー
ザー」の音楽を担当した巨匠である。道理で音楽が
なかなかに良い。


 さて、映画はナポレオンがルイ18世(オーソン・ウェ
ルズ)を追い落とし、皇帝に復位するところから始まる。
 ナポレオンを演じるのはロッド・スタイガー。かの「夜
の大捜査線」の嫌味な署長役が思い出されるが、この
映画ではまさにナポレオンそのものである。何しろ動き
がそれっぽい。ただ言語は英語である(笑)このナポレ
オンの動きを知ったイギリスのウェリントン(クリストファ
ー・プラマー)は急遽、連合国に参集を呼びかけ、対仏
包囲網をしかける。

 一方、ナポレオンの側でも、連合軍が集結しない内に
各個撃破しようと考える。まずはブリュッハー元帥の率
いるプロイセン軍を破り、英・蘭連合軍に迫る。ウェリン
トンはこれを受けて、かねてから決戦地にしようと考えて
いたワーテルローに向けて撤退し、体制を立て直す。

 ナポレオンは英・蘭軍と独軍が合流するのを防ぐため
に、グルーシー元帥に3万3千の兵を与えて追撃させる。
 かくして、両軍合わせて14万余という大会戦が始まろ
うとしていた。しかし、前日は豪雨。なかなか両軍とも体
制が整わない。いつもなら神速をもってならすナポレオン
も何かぐずぐずしている。


ワーテルロー.png

 ようやく天候が回復すると、それでも大砲が動かせな
いなどとして、開戦を昼にしてしまった。この遅れが後に
致命傷となる。戦いは英・蘭軍右翼のウーグモンの邸宅
への攻撃から始まる。この方面は一日中こう着状態とな
る。左翼は激戦となるが、英・蘭軍のピクトン将軍は真っ
先に戦死する。そして、砲撃戦、スコットランド騎兵の突
撃と全滅、ネイ元帥が率いるフランス騎兵の無謀な突撃
と迎え撃つ英軍ライフル兵の激闘と続く。


 ついに「戦機が訪れた!」と判断したナポレオンは無傷
の近衛兵3万を投入。しかし、英国の農民兵中心のライ
フル射撃で大損害を受ける。そして、森に中から黒い影
が!ブリュッハーのプロイセン軍であった。

 これでフランス軍は総崩れとなり、勝負が決した。この
戦いで破れたナポレオンは、フランスに戻るものの退位
を迫られ、セント・ヘレナ島に流された後、その地で死亡
した。彼にとっての最後の戦いとなった。


 それにしても4時間!まるで「戦争映画の『24』」である
(苦笑)

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